事業のテーマ選びに重要な3つのこと

2017年11月25日(土)、私が所属する一般社団法人シェア・ブレイン・ビジネス・スクール 主催「ビジネスモデル・デザイナー®アワード2017」が開催され、おかげさまで130名もの方々にお越しいただくことができました。お越しいただいた皆様には心より感謝申し上げます。(アワード開催レポートはこちら

私自身、アワードの実行委員会メンバーとして参加し、さらに起業家をサポートするビジネスモデル・デザイナーとしてエントリーもさせていただきました。残念ながら自分がサポートさせていただいたビジネスモデルは予選通過ならず・・・しかし、当日は1分プレゼンをさせていただくことができました。

(左が私、右は起業家の高杉晋輔さん/写真:SBBS事務局)

今回は、このアワード審査員の方々が話された内容で、起業家のテーマ選びのヒントとなるコメントがありましたので、共有させていただきます。

事業のテーマ選びで参考にしたい審査員の3つのコメント

アワードでは、エントリーした起業家に対し、審査員の方々から様々なコメントが寄せられたのですが、その中でも特に印象に残ったのは次の3つです。

企画テーマを聴いて直観的にイメージできるか

アワード当日の基調講演で神田昌典さんが言われていた「シンプル」というキーワードにも通じるものがありますが、企画テーマのタイトルを聴いた瞬間、そのビジネスが直観的にイメージできることが大切です。

世の中には数えきれない程のサービスがありますが、エンドユーザーはすべてのサービスを理解して利用しているわけではありません。時間が無い中で選ぶのは、やはりわかりやすいものになります。

この選び方は、審査員も同じです。

アワードにエントリーされたビジネスモデルは沢山あります。そういった中で、最後まで説明されないと理解できないテーマよりも、タイトルを聴いて直観的にイメージできるテーマの方が審査員の印象に残るのは当然でしょう。

すでにそのビジネスの下準備ができているか

今回のアワードは、次のようなコンセプトを持っています。

支援者にとって、どんなに良いアイディアであっても、まったくゼロから立ち上げるビジネスというのでは、現実味を感じるのは無理でしょう。

ビジネスをやる以上、サービスを提供するためのリソースを調達する必要があります。ただ、そういったリソースをこれから準備しなければならなかったり、あるいは準備してくれる取引先を新たに探すとなると、とても時間がかかるでしょう。それ以前に、ホームページを新たに用意し、代表電話もこれから引くようでは、いったいビジネスがいつはじまるのか、イメージすらできません。

アワードの本選に残ったビジネスモデルは、すでにビジネスモデルの基盤ができあがったものばかりです。大賞に輝いた有限会社 舩越造園 代表 舩越貴久さんの「M&Aを通して急成長!『庭・お墓の草とり』『お墓参り代行』事業により、20万人の障がい者の雇用を生み出す(静岡)」については、このビジネスをもっとどうしたらもっと加速できるかというような、具体的なコメントが審査員から出た程、とてもイメージしやすいものでした。

そもそもこのビジネスは誰がやるのか

例えば、これまで大手企業総務部だった人が、2020年の教育改革で小学校のプログラミング教育が必須になることを受け、「子供でも楽しく学べるプログラミング教室」というテーマで、アワードにエントリーしたとします。

ただ、プロフィールを読む限り、この人はプログラミングの知識もなく、まして子供に何かを教えた経験も無いとします。

確かにアイディアはとても良いのかもしれません。しかし、審査員や支援者の頭の中で、この人がプログラミングを子供たちに教えている場面をイメージするのは、やはり難しいでしょう。

インターネットやメディアを通じ、国内外含め様々なサービスを簡単に知ることができるようになったおかげで、誰でもアイディアを語れるようになりました。ただ、それを実行できるかどうかは、その人のバックグラウンドが大いに関係してきます。

ビジネスというのは、人生そのものです。そこには事業を立ち上げるための知識や経験だけでなく、ビジネスにかけるその人の本気度が見えてきます。支援者が支援するのは本気の起業家だけなのです。

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以上が「ビジネスモデル・デザイナー®アワード2017」で起業テーマ選びに重要と思われる3つの点になります。これから起業される方は、ご自身の起業テーマを照らし合わせてみてはいかがでしょうか。