お金の向き合い方でわかる下請けクリエイターのマインド

サラリーマン時代に所属した会社から独立したクリエイターは、顧客獲得へ向けた行動により、お金に対する向き合い方が違うようです。

今回はお金に対する向き合い方から、クリエイターの下請け度を見てみたいと思います。

あなたはBMM、それともSMM?

「BMM」「SMM」という言葉を聞いたことのない方はたくさんいると思います。これは経営コンサルタント中井隆栄先生が開かれている経営塾「中井塾」で教えていただいた言葉で、次の用語を省略したものです。

BMM:ビジネスマン・マインド(Businessman mind)

SMM:サラリーマン・マインド(Salaryman mind)

この両者の違いとして、お金に対する向き合い方が、次のように大きく違うと言われました。

BMM 現金で、毎日、稼ぐもの
SMM 給料で、毎月、もらうもの

「BMM」も「SMM」も和製英語には違いないのですが、事業を営む人のマインドを、とてもうまく捉えた用語だと思いました。

下請けクリエイターはSMMが多い

ところで、サラリーマンを経て会社から独立したクリエイターは、顧客獲得という点について、次の3つのタイプに大きく分かれます。

  1. 元いた会社の顧客(のれん分け)
  2. 元いた会社(下請け)
  3. 新規顧客開拓

このうち、1.と2.のクリエイターは、独立1年目から比較的安定した収入を得ることができます。所属した会社にほぼ依存する形で独立したため、自分で顧客を獲得することを考える必要もなく、3.に比べると、とても安定した起業と言えるでしょう。

しかし、1.と2.のような人脈依存型の起業クリエイターは、毎月自分の口座にお金が入ってくるので、元の会社とさえつながっていれば食べていけると考えてしまう傾向があります。つまり、社会的には個人事業主であっても、お金に対してはサラリーマン時代とかわらない「SMM(サラリーマン・マインド)」ということになります。

逆に、独立した翌日から新規顧客開拓に向けて動いたクリエイターは、当然のことながら顧客が見つからなければ食べていけません。毎日勉強し、営業し、とにかくお金を稼ごうと考えます。このようなクリエイターは「BMM(ビジネスマン・マインド)」の持ち主と言えます。

SMMの下請けクリエイターは、自分で自分の値段が決められない

日本の企業において、自分の給料を会社と交渉して自分で決め、入社したサラリーマンはめったにいません。

同じように、SMMのまま独立したクリエイターが、元いた会社の顧客と取引を開始する場合、料金は顧客任せという場合が多いです。当然顧客が期待するのは、元いた会社よりも安い料金です。

元いた会社の下請けとなる場合も同様に、言い値になる場合が多いです。理由として、あなたのところに依頼が来るときには、元いた会社が発注元に提示した金額がすでに決まっており、あなたに提示される金額はそのうちの30%~40% 程度だからです。

サラリーマン時代とやっていることは同じかそれ以上なのに、あなたの労働価値は下がります。わずかでも定期的に収入が入ることに「助かっている」と自分に言い聞かせながら、顧客の言い値で取引を続けざるを得ません。

SMMがBMMに変わる瞬間

今すでに始まってしまっている案件については、すでに業務委託契約がなされているはずなので、難しいかもしれませんが、何か新しい案件が入った際、思い切って料金の交渉をしてみてください。

もしかしたら、それで切られるかもしれません。そしたら、新規顧客獲得に向け、新たに動き出せばよいのです。

顧客の言い値で仕事をし続ければ、いずれ値下げが待っています。でも、顧客とお金の交渉をした瞬間、あなたのマインドはBMMに変わります。